『silent』 第9話 まとめ&感想

silent第9話

『silent』第9話「誰がどうやって力になってくれるっていうの?」

佐倉家の8年間

目次

第9話 あらすじ

ネタバレも含みます。

8年前の春、最後に青羽紬(川口春奈)と会った佐倉想(目黒蓮)は、泣きながら家へ帰る。そして、母・律子(篠原涼子)に病気のことを誰にも言わないように言いつける。

想の補聴器の調子が悪いと言って、律子は作り置きを持って想の元へ出かける。耳が聞こえない人のサッカー・デフサッカーを想に勧めるが、想は「耳聞こえないって言わないで」と言って、補聴器を外して耳を塞いでしまう。

同じ頃、紬はタワーレコードで働き始めていた。

しばらく経ち、母は再び上京する。
補聴器を付けた想は桃野奈々(夏帆)と楽しそうに手話で会話をしている。

2020年正月、補聴器をつけていてもほとんど聞こえなくなっている想。音楽も自分の声も聞こえなくなってしまい、自室のCDを床にぶちまけて想は泣き続ける。

想の姉・華(石川恋)が妊娠し、妹・萌(桜田ひより)と律子が検診に付き添う。想の病気が遺伝性であるということは、華の子どもも同じ病気になるのではないかと華は心配する。
そして、無事に男の子が産まれ、検査の結果、耳が聞こえていることが分かり、華は安堵して涙を流す。

現代に戻り、紬は自宅でCDの整理をしている。弟・光(板垣李光人)は「サブスクの方が安く済む」と言うが、紬はCDが好きだと話す。高校時代は、紬は想からiPodごと借り、歌詞カードをCDレンタルショップで立ち読みしたという。

実家で探し物をしていた戸川湊斗(鈴鹿央士)は想へ連絡し、実家近くで会う。そして、紬が高校時代に想のCDに挟んでいたメモを想に返す。母・律子が通りかかり、湊斗と楽しそうに会話をする様子を見つめる。家で話すように誘うが想は嫌がる。

帰宅後、想は母に、湊斗とまた話せるようになって良かったと話す。そして、母に対しても、何か話すと心配すると思って逃げていたと話し、それでいいと諭される。
その後、妹・萌が自室に保管していた想のCDを想の部屋に運ぶ。そして、姉・華と3人で、CDをラックに戻す。
翌日、東京へ帰る想は、車を降りるときに母に「ありがとう」と声をかける。母は、「いってらっしゃい」と返し、清々しい表情で見送る。

東京へ帰った想は、紬が働くタワーレコードへ現れる。3年前に発売されたスピッツのアルバムを買う想。歌詞カードを読みながら、紬の仕事が終わるのを待つ。

帰り道、月が出ている夜空を見て「晴れてるね」と想は言い、紬の手を取って「ずっと」という手話を教える。

第9話のコトバ

聞かれても言わないで。

8年前 の想。

聞かれても言わないで。

隠して。

誰がどうやって力になってくれるの?

絶対言わないで。

この時、紬と別れることを決めてたのかな…

耳聞こえないって言わないで。

サッカー部を退部した後の想。

やめて。
耳聞こえないって言わないで。
そういうの聞きたくない。
まだ聞こえるから。

現実を受け入れられないんだね…

こっちが壊れたかな

2020年のお正月。想は補聴器をつけていても聞こえなくなってしまった。
そして、想は、CDラックからCDをひっくり返してしまう。

なんか壊れたみたいで。イヤホン。

こっちが壊れたかな。

ねえ
声出てないよね
さっきからずっとしゃべってるつもりなんだけど
声出てないよね
何か言ってよ

震えて泣き続ける想も、家族も辛いね。

なんで隠してたんだろうって思った

現在の想。再び、高校時代の友人と普通に話せるようになった。

なんで隠してたんだろうって思った。
忘れてもらうのがみんなにとって一番良いと思ってた。
知られたら辛い思いさせるって思ってた。
もっと辛い思いさせてたって話してやっとわかった。
話せなくなるって思ってたことが勘違いだった。

お母さんも同じ。
何か話すと心配すると思って、大丈夫って言って逃げてた。

想は”自分にとって”じゃなくて”みんなにとって”一番良いと思う選択をしてきたんだね。

想の性格、生き方、優しさを表すセリフだね。
一番辛いのは想なのに…

私と萌だってお母さんの子どもだよ

想の病気が発覚して以来、想の心配ばかりしている母・律子に対する姉・華の言葉。

そして、華は妊娠しているので「私のせいで耳聞こえなかったら」と、お腹の子どもも耳が聞こえなかったらどうしようと心配でたまらない様子。

遺伝に対する不安は家族も同じだよね。。

第9話 メモ

「私の思い出のアルバム」CDの良さ

サブスクの時代だけど、CDの良さが語られた第9話でした。
貸し借りできるし、歌詞カードで歌詞を味わえるし、CDそのものが思い出になるんですよね。

配信解禁前、ミスチルの桜井さんも「CDのケースを開けるところから音楽が始まる」ようなことを言っていたのを思い出したよ。

別れ際の言葉が「ごめんね」から「ありがとう」へ

8年前、上京するときに「お母さん、ごめんね」と言った想。
今は、「ありがとう」に。

お母さんも「ごめんね」の時は泣いて見送ってたけど、「ありがとう」の時は嬉しそうだったね。

月が出ている=晴れてる は、想の言葉だった!

第1話で、夜空を見上げて「晴れてるね」と湊斗が言っていたけど、それは想の言葉だったと判明。

「想がよく言ってたんだよね。月出てると晴れてるねって」。

第1話で、紬に「そういうところ好きだな」と言われて少し表情が曇った湊斗だったけど、なるほどね~でした。

感想:「ごめんね」から「ありがとう」へ!想と母の8年間。

めめの笑顔が見たくて見ていると言っても過言ではない『silent』。
永遠に見ていたいけど終わりが近づいてきていることをひしひしと感じていますが、第9話は、主人公・紬はほぼ出てこず、2人の仲も進展せず、想と家族の8年間が描かれました。

新しすぎるだろっ!!でも、想と母のギクシャクは解消しておきたいですよね。
もう2人の結婚式でもいいんだけど、silentはそういうドラマじゃないことも薄々わかってきました。
私の周囲では、想だけ父親が違うんじゃない?なんて予想されていたのですが、そんな話でもなく。笑

息子が心配でたまらない母と、心配されることが嫌な息子。
心配される=お母さんに迷惑をかけてると思ってしまうのかな。
そして、「大丈夫」と言って逃げていたと…。
でも、お母さんは
「親だからって何でも話さなきゃだめってことないし、親だから言いたくないこともあるだろうし。
それでいいんだよ。
困ったとき思い出したら相談してくれればいいんだよ。
でも心配はする。
心配されるの嫌なの知ってるけど」と返します。

想は「逃げた」って言うけど、お母さんは「それでいい」と。

このやりとりって、多くの母・息子ができそうでできない会話ですよね。
でも、これができたから乗り越えられたものがあったようで、最後、駅まで送ってくれた母に「ありがとう」と言えた想。しかも、声で!!

8年前は「ごめんね」だったのに「ありがとう」に変わったところに、想の成長と心の変化を感じますね。

紬そっちのけの第9話、想と母の物語でしたね。
それと、CDの良さが語られる回。
だって、耳が聞こえない想がCD買ってたもんね。歌詞カードを読むって!
貸し借りができて、感想やメッセージを書いた紙を挟んで返すとか、CDって本みたいですね。
考えた事なかったけど。

母とも和解して、想もスッキリ。
これで紬と想の障壁は無くなったかしら?ハッピーエンドへ向けて一直線?
もう私は、早く孫の顔が見たいという心境ですが、最終回まであと2話…。
どんな展開が待ってるのかしら~
ハッピーエンドでお願いします!

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