『silent』 第7話 まとめ&感想

silent第7話

『silent』第7話「自分にだけ飛んでくるまっすぐな言葉」

紬と奈々と想の話

目次

第7話 あらすじ

ネタバレも含みます。

耳にスマホをあてる桃野奈々(夏帆)に戸惑う佐倉想(目黒蓮)。奈々を追いかけてきた青羽紬(川口春奈)はその場を立ち去る。紬を追いかける想の後ろ姿を見た奈々はうつむいて歩きだす。

想は紬に、奈々のことは紬に関係ないと言って謝るが、紬は関係ないという言葉が引っ掛かる。

奈々は帰宅し、想から借りた本をまとめて想の自宅へ返しに行く。ちょうど想が帰宅し、本の確認をしてもらう。想から多くの本を借りていたが、想が勧めた本は面白いと思えず、実は半分も呼んでいないと明かす。そして「今までもこれからもずっと友達」と言って別れる。

想の妹・萌(桜田ひより)と話す母・律子(篠原涼子)は、想が高校時代の友人たちと再会し、関係を持っていることを不安を感じている。「変に刺激になる人と関わらせたくない」と言う母に対し、萌は「それは、お母さんの自己満足だよ」と返す。

会社で、アプリを使って上司と面談をする想は、18歳まで耳が聞こえていたのに話せないものなのか?と聞かれてしまう。

その後、ファミレスで紬に会う想。紬にも、なぜ声で話さないのかと聞かれるが「手話があれば十分」と答える。

その後、紬は、想が声で話さないことを湊斗に相談し、「嫌なことの理由ってわざわざ言いたくないもあると思うし」と言われ、自分の思い込みに気づく。
そして、想に「奈々さんと話したい」とLINEをする。

カフェで向かい合う紬と奈々。アプリを使わずに春尾正輝(風間俊介)に訳してもらった手話で、紬はこれまで想を支えてくれた感謝を奈々に伝える。

その後、奈々は図書館へ向かう。図書館には想が来ており、小さい男の子を抱っこして本棚の本を取らせてあげる様子を見つめる。
そして、想に紬とのことを話し、互いに感謝し合う。想の夢の中で、想と奈々が声で会話していることを知り、奈々は喜ぶ。

紬の家へ行った想は、頑張って声を出そうとするが、紬は「無理にしゃべらなくていい」と言う。そして、想は紬を抱き寄せる。

第7話のコトバ

振らなくていいよ

想のことをあきらめた奈々の別れの言葉が、潔い。

振らなくていいよ
振った側って悪者みたいになるでしょ
勝手に好きになられただけなのに

想くんは今までもこれからもずっと友達

悪者になろうとしなくていい

ずっと好きだった人に対してこんな言葉が言えるなんて、
やっぱり奈々ちゃんはステキ。

好きな人とファミレスでご飯はデートだよ。

好きな人とファミレスでご飯はデートだよ。
デートの基準は場所じゃないよ。相手だよ。

紬の親友・真子のコトバ。

真子はいいキャラしてるわ。

嫌なことの理由ってわざわざ言いたくないもあると思うし

想が声で話さないことを湊斗に相談する紬。
湊斗は名前を呼ばれたことがあると知り、ショックを受ける紬にかけたコトバ。

思いやりってこういうことだよね。

やっと目の前にいてくれるようになったのに

もともと聞こえてた人だと声で話す人が多いらしくて。
普通は声で話すって。手話使わない人が多いって。
多いってだけで、それが普通なんだって思いこんじゃって。
それで佐倉くんなんでなんだろうって気になって聞いちゃって。
少ないっているってことだもんね。
いるよね。いるのに。
やっと目の前にいてくれるようになったのに。

「もう離れたくない」という気持ちは紬も同じなんだね。

今の佐倉くんがいるのは奈々さんのおかげ

佐倉くんから奈々さんのこと聞きました。
話を聞いてくれる人と言ってました。
誰かに話をきいてほしかったときに出会って不安とか悩みとか全部聞いてくれたって。
あの頃奈々さんに出会わなかったら生きてこれなかったって言ってました。
音がなくなっていくのは悲しかったけど
音がなくなってからも悲しいだけじゃなかったのは
奈々さんがいてくれたからって

佐倉くんにそう伝えてって言われたんじゃないです。
奈々さんがどんな人か聞いたら そう言ってたんです。

今の佐倉くんがいるのは奈々さんのおかげなんだなって思って。
私に感謝されても全然うれしくないと思うんですけど。
でも伝えたくて。

私はこの8年ただ元気にしてるかどうかそれだけずっと心配でした。
ただ会いたいとかより とにかく毎日誰かと笑って過ごしてほしいって。
それだけ願ってました。

だから佐倉くんの側にななさんがいてくれて本当によかったです。
佐倉くんが一番そう思ってます。
ありがとうございました。

紬…すごいな。

気持ちを伝えようって必死になってくれる姿ってすごく愛おしい

紬と話した奈々のコトバ。

気持ちを伝えようって必死になってくれる姿ってすごく愛おしい。
まっすぐにその人の言葉が自分にだけ飛んでくる。
想くんもあの子と話してるとそんな気持ちなんだろうなって思った。

うなづく想。

このまえプレゼント使いまわされた気分って言っちゃった。
私が想くんに教えた手話があの子に伝わっていくの
でも今はおすそ分けしたって気持ち
あげて良かったって気持ち

紬と話したことで、奈々ちゃんの失恋がステキな思い出に変わっていく感じがいいね。

「伝える」って大事だね

第7話 メモ

想の母・律子は、想に傷ついてほしくない?

想が高校時代の友人と再び会っていることを過剰なまでに心配する母。

高校生の時みたいにはいかないでしょ。そのころと違うんだから。
ここ何年もあんなふうに人と会わなくてもい仕事して、奈々ちゃんしか友達もいなくて。
声だってめったに出さなくなっちゃって。
聞こえる人と関わると傷つくから。
だからそうしてきたの。

やっと静かに落ち着いた生活ができるようになったのに
変に刺激になる人と関わらせたくないの。

なぜ、想は声を出さないのか?

声で話せるはずなのに、声を出そうとしない想。
それはなぜ?と思う周囲の人々が描かれました。

ファミレスで、紬がその理由を聞いたときには、
「声が好きなんだもんね」とアプリに打つが、スマホを置いて「手話があれば十分ってだけ。奈々としか話さないから声が必要ないってだけ」と手話で返した想。

それは想の本心なのかな?

夢の中で、声で会話する想と奈々。

想が、夢の中で、奈々と声で話していることを奈々に伝える。
奈々も同じ夢を見るが、奈々の夢に声は無い。想の夢の方で、自分の声が出ていることを喜ぶ。

感想:想の声が聞きたい!

第7話は「なぜ想は声で話さないのか」問題がクローズアップされましたね。
そうなのよそうなのよ、なんで?めめ!めめの声が聞きたいよ~~

耳が聞こえない彼と声の話と言えば、『愛していると言ってくれ』の名シーンを思い出しますね。
豊川悦司演じる晃次が初めて声を出すシーン…。井の頭公園駅のホームで反対側のホームから電車に乗ろうとする紘子(常盤貴子)に「ひろこ」と名前を呼びかけるのですが、はっきりと「ひろこ」とは発音されず、雄たけびっぽい感じで、トヨエツ、声、出した!!と感動しました。しかも最終回!
(私は未だに井の頭公園駅を通過するたびに、トヨエツの声が聞こえてきます。しつこい…)。

え~、silentもそのパターン?最終回まで引っ張る?どこかで「つむぎー!」って叫んじゃう?
ああ、もう想像するだけで幸せ。ハッピーエンドじゃん。
でも、湊斗のことは「湊斗」って呼んでたし、どうして紬のことは呼ばないの?呼んであげなよ!って思いますよね。(いや、こっちが聞きたいだけなんだけど)。

第7話は、冒頭は奈々がスマホを耳にあてるシーンから始まり、想に別れを告げ、紬に感謝され、再び想とこれまでのことを話し、冬から春に変わっていくような、雪解けのような心温まる回で、最後は紬と想がハグ。
重苦しい雰囲気から、どんどん軽くなってゆき、最後はキュン。やっぱりこんなドラマ、見た事ない!
しかも、ほとんどが11月30日(水)の出来事…。たった一日。
silent、新しすぎるわ。

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